春の陽気に呼ばれて与儀公園に行ったら桜満開！ 嬉しくなっちゃって一人で写真撮りまくっちゃったよ。
前も言ったけど、沖縄の桜はカンヒザクラなのでソメイヨシノと比べると勢いが足りない桜である。これですでに満開ぐらい。多分、一番の見頃は１週間ぐらい前だと思う。 今年は沖縄は暖冬でさ、桜のシーズンが微妙にずれているのよ。普通は１月後半から２月ぐらいに満開になるんだけど、今年は３月までずれ込んでいる。内地は大雪なのに沖縄では既に２４度ぐらいまで気温が上がってきていて、過ごしやすいんだけど今から夏が怖い。うちはエアコン使わんからな。汗だくになりながら色々とやることになる。沖縄は冬のほうが過ごしやすいぐらいさ。
今日はもう一つイベントがあって、北部の友達に連れられて伊平屋言葉のシンガーソングライター野甫 英芳氏のコンサートに行ってきた。
左側の方が野甫 英芳氏。右側は大田名節（うふだなぶし）の民謡歌手の方。野甫 英芳氏はうふだなぶしをポップスにして、いへやくとぅばで歌ったりするのさ。
いへやくとぅばは分からんなー。僕はウチナーグチは聞いて理解することは出来るけど、喋ることは出来ない。それにさウチナーグチは地域差が大きな言葉なのよ。一般的に沖縄のテレビとかで放送されるウチナーグチは首里言葉さ。ウチのオバァに言わせてもらうとお上品な上流階級のウチナーグチらしい。オバァが首里の人と話したら下品な言葉を使っていると思われて恥ずかしいんだってさ。島尻を下っていくとスラング混じりのウチナーグチが普通になる。離島に至ると既に違う言葉になっている。
伊平屋はまだ本島に近い島だから聞き取れるけど、それでも意味が分からない単語があるな。ウチナーグチの歌手では下地勇がいるけど、歌っている曲は本島のウチナーンチュは理解できない言葉だからね？ あれは宮古言葉である。
うーん、野甫 英芳氏はyoutubeには登録されていないようだ。ノリがイタリアのカンツォーネに近い歌を歌う歌手なのさ。結構ユニークな曲を作る人で、ホテルカリフォルニアの節に合わせて「ホテル松金屋」という曲をギター片手に弾き語る。恋人同士の出会いと別れをしっとりといへやくとぅばで歌った曲である。ホテル松金屋は伊平屋島に実際にある民宿らしいけどこの曲のイメージで行くと失望するぞと作者本人からの忠告があった。
まぁ結構いい経験だった。ウチナーグチは話せる人がどんどん減ってきているからな。僕らはギリギリ話せる年齢層だな。２０代は５％しか話せないってCMで言ってたな。学校で方言の教育するべきなのかなー。なんかそれも違う気もするんだよなー。僕らが方言で喋るのはよっぽど打ち解けた関係の人だけだよ。家族とかそれぐらい。ネイティブで使えるオッサンなんかが方言で話しているとなんとなく下品な感じがする感じがするね。土方の人なんかは方言でがなりあっている感じ。僕も結構、TVに毒されているな。民俗学者の人とか苦労してるんだろうな。
さて、今日も５００字前後で本題を語る。いつも最初に考えている本題よりも前置きのほうが楽しくなってしまうという悪癖がある。ここまで来てしまうと微妙なのだが、初志貫徹で本題を語ろう。
村上春樹の「騎士団長殺し」を買ってきて読んでいるのさ。そこで村上春樹を愛好する人に警告を送っておこうと思った。
いや、はっきり言ってあるあるネタなのよこれ。ある程度の本を読んでいる人から「好きな作家は誰ですか？」と聞かれたときに「村上春樹です！」と答えてしまうと、微妙な扱いを受けるので注意しよう。ハルキストと呼ばれる連中が駄目なのである。アイツら普段本を読まないのに村上春樹がなにかするとギャーギャー騒ぐからある程度本を読む人は軽蔑してるのよ。村上春樹も「村上さんのところ」でハルキストを馬鹿にしていた。
読書好きな人からハルキストと疑われない様に最低限考慮はしておこう。「村上作品で何が好きなの？」と聞いたときに「ノルウェイの森！」とか答えるのは最悪のハルキストなので近寄ってはいけない。この時の回答はちょっとひねくれた回答を求められているのである。「風の歌を聴けからの初期三部作は高校生の時に読みました」とか「ねじまき鳥クロニクルの笠原メイに萌え萌えです」とかそれぐらいは答えられないと、いくらなんでも最低な存在なのでちょっとは考えて欲しい。
