シャーデンフロイデは排除したほうが快適よな。
最近は趣味のことをやる時間をなんとか確保できないか？ と思っていて、Googleカレンダーの一週間分を印刷して行動計画表を作成しているよ。行動計画表というのは、読書猿さんの「独学大全」で書かれている方法で、自分の1日の行動を全部24hカレンダーに書き出してみたりして、ムダな時間を洗い出すという方法である。
僕の時間割をきっちりと書き出して確認してみると、やっぱり仕事のサボり時間が相当ムダ。一応の僕のノルマとして、1日の仕事の中で4hはポモドーロテクニックで集中するということにしてるけど、それ以外でも2hぐらいはネットを見てうだうだと時間をムダにしてる時があるんだよね。
ネットを使ったサボり癖については昔からの僕の悪癖であり、精神的に疲れてきて判断力が落ちてくるとネットのどうでもいい情報をダラダラと摂取するという癖が出る。最近見てるのだと、知らない人のブログを隅々まで深追いして読んでたりとか、はてなブックマークのコメントから一人一人のユーザのブックマークを深追いしてどんなやつなのか傾向を探ったりとかしてる。
最近僕は実感としてすごくわかってきたことなのだけど、普段で情報摂取を行う媒体というのはその人の性格形成とか一日の気分にすごく影響する。たとえばTwitterやら5chの荒れたコミュニティで時間を潰していると、そこにあるどうでもいい炎上とか荒らしの話であるとかそういう情報が脳にインプットされてくる。
人の性格や振る舞いというのは、その所属してるコミュニティに大きく影響を受けると思うのである。荒れてるコミュニティに所属していれば、人の揚げ足どりばかりをしたりとか冷笑的なことを言うことで何か頭が良くなったような気分になるかもしれない。どうにも僕も2chからネットのキャリアを開始したタイプの匿名掲示板出身のユーザであるため、そういう露悪的な物言いというのがずっと抜けない。最近はなるべく紳士的に振る舞えるジェントルメンになりたいと思ってるので、なるべく露悪的だったり下品な表現というのは避けようと気をつけてる。
どうやら僕はいまだにネトヲチ系の悪癖が抜けないらしくて、これで随分と苦労してる。ほんとさ、質が低いゲスめな情報というのはくだらないけど依存性があるんだよ。これはネット時代に始まった話ではなく、TVのようなオールドメディアでもワイドショーとかで芸能人のスキャンダルばかりを追っかけてる主婦とかいたもんだし、人間の脳というのは低俗な情報というのに依存してしまうものであるらしい。
こういうのはことわざでも「人の不幸は蜜の味」だとかドイツ語でも「シャーデンフロイデ」という単語があるけども、人の不幸な話というのは依存性があるのである。気がつくとそれらの情報に引き寄せられるのはたまにあり、なんというか非常に気分が悪い。
別にいい子ぶりっ子をする気もないのであるが、この手のネガティブ情報というのは摂取をしているといつかは自分の方にダメージがくるのである。この手の情報を大量に摂取しまくるとかなりの確率で情報酔いを起こしてきて自己嫌悪を起こす。それにつまらん人のつまらん話を延々と読んだところで何1つとして有益な情報は得られんし、自分より下だと人を見下して優越感を得るぐらいしかできん。
えてして、こういう人と自分を比較することはろくな結果を産まない。自分より下の人と比較しても慢心が生まれるだけで自分は成長しないし、高い人と比較しても嫉妬心が湧いて劣等感に悩まされるだけである。
まぁ、どっかで聞いた歌詞だか本の一節でこのようなセリフがあったのだけど「人を指差す指はいつか自分を指す」という言葉があった。どんなに面の皮が厚い人であれど、完璧に自分以外の人は全部悪くて自分は完璧であると信じるのは難しいらしく、普段後ろめたいことをやってるとその行為を隠そうとして心に爽やかさがなくなる。後ろめたいことをやることは、ひいては自分の行動に自信が持てなくなる原因にもなるのである。
なんとなくだけど、この話をしてるとサカナクションの「エンドレス」の歌詞を思い出す。この曲は割と好きだ。
誰かを笑う人の後ろにもそれを笑う人
それをまた笑う人
と悲しむ人悲しくて泣く人の後ろにもそれを笑う人
それをまた笑う人
と悲しむ人サカナクション エンドレスより
長々と書いてきたけど、これは自戒のために書いてる文章なのである。少なくともはてブ界隈で時間を潰すのはムダだ。そういうことをするぐらいならまだ会社でメモ帳に文章を書いて遊んでる方がマシであり、ゲスな情報は自分に入れない方がいい。人間というのは普段から摂取してる情報で思考や性格が形作られるものであるし、長い目で見るのなら穏やかなコミュニティで過ごした方がいい人生を送れるだろう。
