遅ればせながら「パーフェクト・デイズ」をみたけど、すごい感動した。
今日はプライベートな事務作業をやらないといけない用事があったので平日休み。まぁ、メンタルがダメージを負っていたので良い骨休めになったよ。
それ以外はコストコに行ってきてサプリメントを買ったりとか日常用品を買うような用事も済ませてきた。コストコは割とよく行くのだが、休日はほんと大混雑で駐車場を探すのに15分ぐらい掛かったりするのである。平日であればスムーズに買い物もできて、やるべきことを済ませることができた。
それから帰ってきて、自宅で「パーフェクト・デイズ」を見ていた。いや、りとさん(id:rito-jh)のブログで、アマプラで配信開始されてると知ったのだけど、僕はこの作品は話題になってた時からずっと観たい! と思ってたのだけどようやく観ることができた。
ほんといい作品だなーと思った。なんでもない日々の繰り返しに見えて、その生活の中にあるちょっとした幸せを見つけながら淡々と生きる。これって僕の理想の生き方であり、主役のこのおっさんの平山さんはすげーリスペクトっす。
主役の平山さんは、ちょっと良いとこの家を出てるけどトイレ掃除をわざわざやってるみたいな背景を匂わせる描写もあったりして、こういう人物描写はいいなーと思う。
あと、東京という街の美しさを描いてる映画だなーと思った。なんとなく、この映画を見てるとNulbarich(ナルバリッチ)というバンドのそのまんまの「Tokyo」という楽曲を思い浮かべていた。
都会的な人間関係というのはなんとなく憧れもあるが、おそらく実際に住んでみると嫌なところもたくさんあるんだろうなーと思う。映画の作中でも描かれていたが、人間関係が希薄で孤独なもんだからわざわざトイレに紙を隠してマルバツゲームをするような繋がりを求めたりする。
夕方に映画を見てたのだけど、夜にその余韻を感じながらブログを書いてるのである。ほんとまぁ、僕も属性的には厭世的で世捨て人属性なもんで、平山さんの生き方というのはすごく憧れがあるんだよね。
僕もまぁ、世間とは直接的な繋がりを持ちたいとは思わない。最近は改めてダウンシフトという生き方があると認識したりしてるけど、世間的な成功には背を向けてる部分もある。こうやって毎日ブログを書いたりとか、仕事をやったりもしてるけど、それで社会的に成功して世間に認められて大成功! という路線は、僕はとっくの昔に捨ててるのである。
平山さんの心理について分かる部分もあるのだけど、社会の背景になって生きる生き方というのは気持ちが良い。人々の流れをただ眺めて、いろんな人の生き方を眺める生活というのは興味深い出来事も色々とある。
僕が属してる世間はネットであったりとかブログであったりするけど、世の中にはほんといろんな人たちがいて、その人たちがそれぞれの人生でもって文章を綴ってる。それをただ、川の流れのようにすぎていく日々を眺めてるというのは面白いのだ。
人が孤独を感じる状況というのはどのようなものがあるのかと考えるが、無人島で一人きりで居たとしても孤独は感じないだろう。むしろ、都会の中で人が周りに溢れているのに、誰とも繋がってないというのは孤独を感じる。
平山さんが偉いなーと思うのは、そういう孤独でありながら世界を敵視してないんだよね。むしろ人から離れながらも文学や音楽や自然を楽しんだりなど、世界の中から美しいものを探そうとしている。こういうの、僕が全くできてない視点だ。
どうも、僕が世の中を見る視点というのは、ネガティブな部分に注目する癖があり、世間が嫌だから世間から逃げているという部分が強い。そもそも人が嫌いだから人と関わるのが嫌であり、世間や社会を敵視してる。
平山さんは、世間から隠れながらも人間が好きそうであり、また自分自身の生き方についてもちゃんと受け入れて生活を愛しているようだ。これって大事だなと思う。
僕も、人間は嫌いではあるが人間が作ったものは好きなタイプであり、人は嫌いであるけど、文学や哲学や音楽などは好きであり、そこに描かれている人間に対して憧れを持っている。でも、実際の人間と話してみても、生きた人間のエゴに幻滅したりなどめんどくさい生き方をしてるのである。
なんか、「パーフェクト・デイズ」はみていてすごい気づきがあるような気がした。「あ、別にこういう生き方をしても後ろめたく感じなくても良いんだ」と許しが得られたような気がした。あと、やっぱり人間の良い点を探す視点はやっぱり重要。平山さんが仕事にプライドを持ってるのも偉いなーと思った。こういう生き方は美しいし、僕も見習う点が多いなと感じた。