ScrapboxとEvernoteは共存させることができる。
外部に公開する用のScrapboxを作った。
最近、ネットに向けて公開版のScrapboxを設置したんですよ。こちらだ。
知的生産の色んな有名人の方がやってたので自分もいずれやってみたいという願望があったのだけど、普段使っているprivateのScrapboxはデイリーメモを保存しているので、これは日記状態なのでこれを公開するのも無理があった。
privateな情報とpublicな情報を分けることが出来ないか?と考えていたときに、次のGithubのリポジトリを発見した。
Herokuのアカウントさえあれば、情報を入力するだけの簡単な作業で追加できる。privateのpublicに転送したいページに[public.icon]のタグを追加するだけで転送する機能を追加することができる。これでprivateに溜め込んでる情報で、ネットに公開しても大丈夫そうなやつは上記のScrapboxで公開しておくことにした。
まぁ、Herokuでスクリプトを動かしたりするのはプログラマ的な知識がいるので全くの素人には難しいかと思うけど、そもそもScrapbox自体、玄人好みの情報管理ツールだし、こういうやりたい事を自分で調べて実装できるスキルがない人が使ってメリットを享受するというのも難しいだろう。
僕と同じことをやりたい人は、上記のGithubのReadmeに全部やり方は書いてあるので、そのとおりに実行したらできるはず。
Scrapboxってなんかスルメみたいな情報管理ツールだね。
Scrapboxを使い始めた最初の頃って、Evernoteがそろそろ情報が貯まりすぎて重たくなったので、別のノートアプリとか無いかなー?と思って使い始めたのがきっかけだった。そしたら、全然、Evernoteと違う思想で情報を管理しているツールなのでまったく使い物にならないのでずっと放置していたのですね。
Evernoteと似たような思想の情報管理ツールといえば「Notion」辺りがあるかもしれない。Evernoteも最近、リニューアルしてUIを刷新したので、使いにくかった所が改善されてきているので無理に他のツールに乗り換える必要もないだろう。
でも、僕が最近メインで使ってる情報管理ツールはScrapboxである。
Scrapboxは癖がある。Evernoteみたいにリッチテキストみたいな感じで文書を表現とかはできたりしない。ほとんどテキストで情報の構造を管理する感じで、かろうじて画像を埋め込める程度の表現力しか無い。この文書を他で見る人に分かりやすく伝えようだとか、そういう文書の装飾はほとんど出来ない感じだ。
そもそもEvernoteとは情報管理の思想設計が違うのである。Evernoteがストック型の情報を管理する場所だとしたら、Scrapboxはフローの情報を受け止めてそれを色々と操作して別のアイディアなどに発展させていくための情報空間だ。ただ、情報を整理したりして固定する使い方をするならばEvernoteの方が良いかもしれないけど、Scrapboxは蓄積した情報を再度参照したりする生きた情報を泳がせる生簀のような役割を果たしている。
EvernoteとScrapboxは共存可能。
Evernoteは「文書を保存するための情報管理ツール」であるのに対して、Scrapboxは「知識やアイディアを泳がせて発想を広げていくための情報管理ツール」であると僕は認識した。僕のScrapboxの使い方については冒頭でリンクを張ってある僕のScrapboxを参照してもらえば良い感じだけど、どちらかというとアウトラインエディターみたいな感じで、情報を羅列したり並び替えたりラベリングしたりして、他のアウトプットで使えそうな情報を集めてる感じである。
でも、Scrapboxで表現している文書を僕のアウトプットと呼ぶには、あまりにも思考がまとまっておらず乱雑すぎると思うのだ。ほとんど適当に思考をなぐり書きしているだけだし、アイディアが生のままで転がされている状態だろう。
ある程度、他人に読ませるための整った形のフォーマットの文書を保存するためにはEvernoteの方が使いやすいと思うのである。僕はアイディアそのまま生で読まされるのには抵抗があって、ある程度、プレゼンとか報告書みたいな程度のまとまった文書じゃないと書き手も信用ならんと思っているのである。