突如経験した「幸せの質感」がよく分からない。
今日は母親の病院付き添いのために有給をとった。病院は午前中で終わったので、午後からは宜野湾にある「エナジック天然温泉アロマ」でサウナに入ってきた。まー、最近は色々と煮詰まってる感じで嫌なグルグル思考も発生させがちだったからね。
今日は平日休みで比較的リラックスした１日を過ごすことができた。夜に自室でブログを書いており、これが書き終わったら皿を洗い、明日の分の食事の準備を済ませてさっさと寝てしまう予定である。
サウナに行った帰り、途中で外食で晩飯を済ませて、スキマスイッチの新アルバムである「A museMentally」を流しながらドライブをしていた。
そしたら、みんなが帰宅してる夕暮れの街並みとスキマスイッチの楽曲の雰囲気がピッタリとあって、すごく柔らかで優しい感じの気分になったのよね。「あぁ、幸せというのはこんな感じの感情だな」とか思っちゃった。
スキマスイッチは昔から好きで追ってるミュージシャンである。才気立ってエッジの立った曲も沢山書くこともあるけど、基本的には今回のアルバムのように優しくて心に染みる感じの曲を発表してる。仕事でイライラして疲れていて、これ以上1mmだって神経に障ることはやりたくない！ という時に、スキマスイッチのアルバムを流すとすごくハマる感じ。
どうも、今回の夕暮れの中でのドライブで幸福感を感じた出来事というのは、自分の中で割とびっくりした出来事だったんだよね。僕は幸せについて色々と考えることがあるんだけど、僕の今までの人生の中での立ち振る舞いというのは「幸せになるためには〇〇をしないといけない！」とか、「△△をなんとかしないと自分の人生は幸せになれない！」みたいな、自発的に何か努力をしないと幸せになれないという考え方だったのよ。でも、多分これは違うんだろうなと思う。
今回、帰宅の時に暮れなずむ景色を見ながらドライブすることで幸せを感じた。この「幸せの質感」というのは、何か特別に幸せになるために何かしらの自発的な行動はしてないのよ。
なんとなく、今回の経験で考えたのだけど、幸せというのは普段の生活の中にありそれを自分が見逃してるだけなんだろうなーと思う。こういうの、マインドフルネス瞑想をするために色々な書籍を漁ってる時も類似の概念が言われていたけど、幸せになろうと思うのなら頑張って色々と努力をするというのもありだけど、自分の生活の中にある何気ない幸せにマインドフルネスに気がつくことが重要なのだろう。
暮れていく夕暮れの中で、彩度の高い風景をじっくりと眺めたりとか、周りでもみんな帰宅する方角に向かって車を運転してる姿を観察する。そういう景色の中に、自分の存在というのが確かにそこにあるのを感じたのである。何気ない平日の帰宅ラッシュの中、そんな中で自分が周りの景色の中に混じり合い、それでもそこにはっきりと自分が一人の存在としてそこにあることが分かった。
うまく言語化できるか分からないけど、幸せって多分、こんな感じで自分の存在を周りの世界と相対化することで見つかることなんじゃないかと思う。僕らはいろんな知識や情報に毒されてしまっていて、幸せに条件を色々とつけたりするけど、本当はそういう幸せって自分の中にあるんだろうなーと思う。
今回のエントリーは、いまいちふんわりして抽象的なことばかりを言ってるけど、どうにも自分が夕暮れのドライブの中で感じた「幸せの質感」というのを言語化できない感じであり、僕自身「あれは凄かったけどなんだろう」と戸惑ってる感じなのである。
こういう感情を言葉で表現しようと思うなら、多分、詩であるとか情景描写が多めの小説とかそういう媒体になるんだと思う。文学で言えば梶井基次郎の「檸檬」みたいな感じ？ 今回聞いたスキマスイッチのアルバムの中にあった「遠くでサイレンが泣く」という曲の中に、今回僕が感じたような質感が詰まっている。これを今日のブログでうまく表現したいと思ったのだが、自分の言葉でできる表現の限界って悔しい。おそらくこういう感情については言葉ではなくて、絵画や音楽のような非言語媒体で表現できるものなんだと思う。
でも、子供の頃から、たまにこんな感じで周りの大きな景色の中で、自分がたった一人で世界と向き合ってるような質感を感じる時があった。何気なく生活をしていると、突然それが起きる感じなのである。デジャヴの一種なのか分からんが、普段はぼんやりとした知覚でしか世界を認識してないのだけど、それが急にくっきりとピックアップされる瞬間というのが現れることがある。
いやー、今日は久々に不思議体験をした。この現象はなんだかとても幸せな気持ちになれるのよ。これを狙って出せたらすごいのだけど、多分、普段から出来事から受ける質感を見分ける感受性を鍛えるとかそんなやつだと思う。心を出会に対してオープンに開いておくとかそんなやつだと思うけど、これは理性で知識として理解できることなんだろうか？
