「仕事と自分を変える『リスト』の魔法」(堀正岳著)を読んだ。
今日は日曜日なのでnoteを書く予定だったけど、嫁さんと二人で本を読みつつ、のほほーんとしていた。noteに関しては明日また書くことにしようと思う。
台風9号がとんでもない勢力で沖縄に接近しているという事なので、今日はモバイルバッテリーと懐中電灯を用意して寝る予定である。もし、明日停電とかになったのならば、ブログは更新するけどnoteに関してはどうなるかは分からない。以前も2日連続で停電が続いて、ブログ更新記録の危機に陥った台風があったけど、ブログに関しては500文字ぐらいの短縮版でもなんとかアップする予定である。
今日は「仕事と自分を変える『リスト』の魔法」(堀正岳著)という本を読んでいた。
感想としては下記の感じ。
《ココカラ》
この仕事と自分を変える~については購入しておいて後から読み返した方が良い本だった。
リストを付けるにしても、仕事のためのTODOリストだったり、自分をはっきりと理解するためのダンプリストだったりする。そういうのをリストを付ける事で人生をはっきりと意識できるようにしてより良い人生を送る。方法論から人生を良くしていこうみたいな思想がこの本では綴られていた。
dynalistも簡単にリストを作る事ができるので、それを使って様々なリストを作って人生を効率的に回すことができるのではないか?とちょっと思った。最近、村上春樹の「職業としての小説家」を読了したので、効率的に世の中を理解したり自分を理解したりする事が果たして幸せな人生につながるかどうかは不明だと感じる。
《ココマデ》
kindle unlimitedで読んだ本なので、後でまた別途購入してライブラリに入れておこうと思った。kindle unlimitedで購入した本に関しては、再度読み返しそうな本に関しては購入する事にしている。あのサービスが便利なのは、試しに読んでみてちゃんと購入するかどうか決める事が出来る事だ。世の中の本には流行っていても一回流し読みをするだけで十分の本とかあったりする。しかし、マイナーな作家でも一回読んでみてこれは何度か繰り返し読みたいと思える本があったりするので、そういう本と巡り合うのにkindle unlimitedは使える。
この本については、リストをどのように人生を幸せに生きるために使うのかの方法論と思想が書かれていた。人生において、物事を効率よくこなしたりするためにはTODOリストを作ったりする。また頭の中の不安な事を全部書き出す、ダンプリストを使う事で急場でも焦らずに行動する事が出来るようになる。こんな感じで、リストをどんな風にして人生に役立てるのかのHow toが色々と書かれている。
僕も、仕事をやる上でTODOリストぐらいは作って作業をしているのだけど、この本では色々と細かいコツが紹介されており参考になる。
例えば、TODOリストの鮮度は三日で古くなってしまうのだという。なので、作ったTODOリストに関しては、GTDの週次レビューのような事をやって、内容の振り返りと優先度の振り直しをして使えるリストにしておく必要がある。
一日でやる事のリストに関しては、あんまり大量に項目を作りすぎても、どうせ達成できないという事でモチベーションが下がりがちなので、「一つの必ずやる重要タスク、3つのできればやる2番目の重要なタスク、備考的な5つのタスク」の1・3・5程度にしておくのが良いのだそうだ。
やることリストの使い方ではこのような逸話が紹介されていた。
こんな有名な逸話があります。1918年のアメリカで、ベツレヘム鉄鋼社の社長だったチャールズ・シュワブ氏は自身の会社のさらなる拡大のために、当時コンサルタントとして名を馳せていたアイビー・リー氏に相談をしました。
リー氏はそれに対して「あなたの重役たちと、15分ずつ話す機会をください」という奇妙な返答をします。いぶかる社長に対して彼は続けて言います。「報酬は3カ月後に効果があれば、それに見合った小切手をいただければけっこうです」
リー氏がその15分を使って重役の一人ひとりに対して説いたのは、次のような仕事上での生産性の高め方でした。
1. 毎日、1日の終わりに次の日に実行する最も重要な6つのタスクを書き出すこと。6つ以上を書いてはいけないこと
2. それらの6つを、重要度に従って順番をつけること
3. 明日出社したなら、その6つのうち最も重要度が高いものに集中して取り掛かること。それが終わるまで、次のタスクに進んではならない
4. 次のタスクも同じ要領で進め、1日の終わりにまだ完了していないものは次の日のリストに加えること
5. これを毎日、出勤日には必ず繰り返すこと
簡単な方法ではあるものの、この方法を採用したベツレヘム鉄鋼社は大きく成長し、喜んだシュワブ氏は2万5000ドル、現在の価格で40万ドルに相当する小切手をリー氏に渡したと伝えられています。
堀 正岳. 仕事と自分を変える 「リスト」の魔法 (角川書店単行本) (Kindle の位置No.775-779). 株式会社KADOKAWA. Kindle 版.
このような、リストを使って仕事の効率を上げたりだとか、今回は紹介しなかったけど悩み事を全部リストに書き出してしまう事で人生の課題を見つけ出す方法だとかそんなリストの使い方全般が書かれている良書であった。
自分はおそらくこの本に関しては、また困った事とか気になった事があれば読み返すと思うのだけど、はたして効率的に人生を生きる事で厚みのある生き方ができるのかー?みたいな事が最近の悩みの種でしてね、そこんところが読んだ後に引っかかる所だった。僕は文章書きの端くれみたいな人間だけど、リストというのは書きやすくて頭の中身を書き出すやり方では使えるけど、リストの隙間で抜け落ちてしまうディティールというものでなんか必要不可欠な物が抜け落ちてしまわないか心配ではある。
まぁ、これは僕が気にしすぎであろう。最近、小説を書く上ではものを書くための生活リズムの構築が重要であると結論付けた所である。
「面白い作品を書く」より、「面白い作品を書けるようになる生活をつくる」ようにするべきだ。
— 文章創作を考えるノベネムさんbot (@novelunkoman) 2020年8月29日
前者は今の自分にできる最大限を行うだけであって、言ってみれば「応急処置」してるに過ぎない。
後者は循環的に自分のシステムを改良し続け、その過程で発生する成果を向上させていく。
こういう方法論による改善も積み重ねていく事で、人生の深みをます生き方につながるのかな?とか思った。小手先だけのテクニックに囚われるとかえって物事が見えなくなるだろうけど、大局をきっちり見据えた上で目的に従った改善を繰り返すことでより良い生き方が出来るのではないかな?と考えた。