超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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僕が「美しいもの」と思うのはこういう概念だったりする。

僕が「美しいもの」と思うのはこういう概念だったりする。


大掃除と忘年会の合間に、タリーズでこのブログ記事を書いている。サムネイルはミルクレープとコーヒーである。


最近のマイブームはクラッシック鑑賞である。笑わないでほしい。僕はもともと結構クラッシックを聴くのである。そこにAirPod Proを購入して、音質の良い音楽を聴けるようになったので、最近はクラッシックばかりを聴いている。


好きなのはチャイコフスキーの「1812年序曲」とか、ムソルグスキーの「展覧会の絵」をラヴェルがオーケストラにアレンジしたバージョンとか、チャイコフスキーの「バイオリン協奏曲」とか、爽快なオーケストラが好きなのである。


というか、僕のブログの熱心な読者諸氏ならご存知かもしれないけど、僕はホームグラウンドにしてるホールがあって、そこで毎年行われるクラッシックの新人演奏会には毎年行く。僕がクラッシックにハマり始めたのは「のだめカンタービレ」経由であり、そこまで根が深いものではなくかなりミーハーな曲を好む。


別にクラッシックを聴くから高尚な趣味を持ってるとも思わんけどね。クラッシック鑑賞についてはものすごい沼であり、音質沼とか演奏沼とか色々とあるんだけど、本気で趣味を極めようと思うと一生かかっても難しいような沼がそこらじゅうにある。


しかしまあ、僕もわりかし意味不明な人間かもしれん。根性的にはわりかしゲス目を自認しているのだが、コーヒーにハマっていたりとかこんな感じでクラッシックも聞いたりするので、おぼっちゃまなのかもしれん。いや、親父もいい加減であるし、母親に関しても頓珍漢な物言いしかしないタイプの人間であるけど、子供の頃から高価なオーディオが自宅にあってLPレコードで洋楽とかを聞いてるような親父であるし、そういう素養はあったのかもしれん。


なんじゃろね。元々の性格が厭世的で人嫌いなもんだから、哲学やらクラッシックやらそういう浮世離れしたものばかりに惹かれてしまうよね。世間を直視するのがとことん嫌なのである。ゴシップとか金金した俗世の話を聞くのが嫌で、そういうものを見たら嫌気がさして、一人でカフェにこもってコーヒーでも飲みながらキーボードを叩いたりとかそんな感じである。


なんでまぁ、漱石の小説で書いてることなんかは割と刺さる。村上春樹が好きなのも、彼が作品で描こうとしてる事柄がわりかし自分が好きなものと被るのである。ああいう、人嫌いな作家が世間から逃げることを好んで描いてる作品というのは、僕は読んでいてすごい安心感がある。


しかしま、こういう趣味についてはあんまり人に言わないようにしたほうがいいと思うんである。こういう趣味を人に見せびらかしてる人を見るとバカにしたくなる。せいぜいブログでチラ見せする程度である。SNSでそういう趣味を晒してさも自分が素晴らしい選ばれた人物であるように自分に酔ってる人を見かけると、バケツで冷や水をぶっかけたくなる。


自分の変な性質の一つじゃないかと思うけど、自意識に関することを羞恥心もなく臆面もなく晒して人に認めてもらおうと頑張ってる人を見るとどうもバカにしたくなる。そういうものに関しては「隠しておくものである」という偏見が自分にあるらしくて、そういう自意識を剥き出しにしてる芸術や小説に関しては「よくないな」との意識が出てくる。


どうも、僕はそういう自意識に関することとしては、「建前」でしっかりと隠しておいてだけどそれでも伝わる「本音」が美しいものという意識があるのである。最初からゲスな本音を剥き出しな人は、人間らしいとは思うけど関わりたいとは思わない。


要するにまぁ、僕は人間に対してめんどくさい自意識の持ち方をすることを求めてしまう性質があるのである。人間らしい欲望があるのはそれはそれとして認めているが、それをちゃんと理性や努力でコントロールしようとしてる人が美しいと思うのだ。人間らしさとは何か? と考える時に、そういう「どうしようもないものに抗う力」を僕は人間性だと思うのである。


こういうのはちゃんと概念としてパッケージ化されて名前がついてそうなものなのだけど、僕は詳しくないのでよく知らない。ただまぁ、前述した漱石村上春樹にしてもそういうものを描いてるので、昔からあるものなんだと思う。ちょっとあとでChatGPT君にでも聞いてみよう。


僕自身がかくような小説とかイラストのような作品についても、そんな感じでメインテーマを構造で包みながら、剥き出しにはしてないけど最後まで読むと伝わるという書き方をするようにしてる。僕の美意識では美しいものというのはそのようなものであり、性癖とか欲求を剥き出しなものに関しては、そもそも書くのが嫌だ。ある種の日本的な奥ゆかしさとかそういうものなのかなと思うけど、僕が美しいと思うのはそういうものである。

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