障がい者雇用で継続して働き続けるコツを書いておく。
ここ最近はほどほどに調子が良い。なんか、最近は体調の安定期に入ったのか、メンタルの調子を崩してもすぐに立ち直るようになってるように思う。
ここまで至るまでに色々と苦労はしてるなと思う。メンタル持ちというのはとかく体調を崩しがちであるなというのは、リアルでもネットでも知り合った同病の人などを見ると感じる。何かトラブルがあればどん底まで体調を崩してしまい、そこから立ち直るのに健常者よりも時間が掛かる。
こういうのは多分、統合失調症のストレス脆弱性なんだろうなーと思う。元々、統合失調症を患う人というのは、遺伝的にストレスに弱い遺伝子を持っており、それが何かしらのライフイベントやトラブルでストレスが許容値を超えた時に発症すると言われている。
引用:
脆弱性-ストレスモデル | 統合失調症の病態に関与する脳の働き(異常) | 統合失調症を知る | 統合失調症ナビ
なんでまぁ、僕のように発症してある程度寛解したのちも、ストレスに弱い性質自体はそんなに変わりがないのだろう。この病気の特徴としては、ネットで同じ病気の人のブログやTwitterなんぞを観察しても思うんだけど、ひたすら環境の変化に弱いよね。
僕はちょっと前ぐらいに「仕事を辞める!」と大騒ぎする場面というのが何度かあったけども、どうやらこれも障がい者雇用で働いてる人あるあるのようなのである。
最近僕は、いろんな人間関係を増やそうキャンペーンをしてるのだけど、その一環としてLINEのオプチャなどに参加してみたりしてる。それで障がい者雇用の人たちの集まりなんかにも参加したりしてるのだけど、障がい者雇用というのは勤怠が安定しないのもすぐ辞めちゃうのもよくあることのようだ。
僕も「経験あるなー!」と思ったのだけど、会社での自分の扱いに不満を持ち、それで転職しようと騒ぐのは誰しもよくあることのようである。みんな自分だけは障がい者だから特別酷い扱いを受けていると思い込むようなのだが、そういう思い込みも含めて障がい者雇用では「よくあること」のようだ。
特に障がい者雇用では精神障がいの場合には、仕事が続かないというのは統計でもはっきりと出てるらしくて、精神障がいの場合の就職しても1年で50%は離職すると言われている。これは発達障害は含まない。身体障がい者の場合は40%程度で、知的障がい者の場合は32%である。精神障がい者は採用しても一年で半分は辞めてしまうのである。
なんで続かないのか理由を見てみると、「職場の人間関係が辛い」とか「疲れやすい」などのパターンが多いらしい。これは僕自身も働いていて自覚としてあり、ブログで仕事辞めると大騒ぎしてる時も大体おんなじようなパターンである。
だけど、僕の場合は、今の職場で八年ぐらいは継続して勤務することができており、それで正社員登用もしてもらうことができている。僕の場合は、たまたま今までのキャリアの中でずっとやっていたプログラマの仕事の障がい者雇用を見つけることができたというのもあるけど、なるべく睡眠時間や生活リズムを安定させるなどの自助努力もやってきている。
そこんところの障がい者雇用で働く人が、どんな風にして継続して働き続けるコツというのは、書いておくとおんなじような立場の人に役立つかなと思った。せっかくなので、今回のエントリーではその辺りを軽くメモしておく。
まず、仕事で一番ネックになりやすいのは職場の人間関係だと思うけど、基本的に障がい者だから周りが自分のことをなんでもやってくれるとか、逆に自分が嫌われてるせいで無視されてるとは考えないようにしましょう。障がい者雇用だと、残念なことに差別はないとしても周りから区別はある。良い意味でも悪い意味でも周りから特別扱いはされるもんだと思っておき、障がい者雇用というのはそういうものだという自覚はしておきましょう。
生活リズムを安定させることに全力を尽くしましょう。特に睡眠リズムなんかは重要で、夜更かしして寝坊したり会社で居眠りしたりなどの失敗をやると大事になります。精神障がい者は風呂に入ったりするのも苦手だけど、この辺りは日本社会のマナーなので必ず毎日風呂には入りましょう。最初は辛いかもしれないけど、意識的に生活リズムを安定させようとして習慣づけを意識しておくと後からは楽になってきます。
自分なりのストレス解消法なり休息法というのを研究しましょう。仕事というのはちゃんと休まないと健常者でも調子を崩すというのはよくよく自覚しといてください。疲れているとか調子が悪いというのは、適切な休息が取れてない証拠なので、睡眠をしっかりとる休日はしっかり休むなどの対策を取るように。
仕事が辛いという時はジョブコーチなどの就労定着支援をフルに活用してください。職場には必ず障がい者対応の窓口になる担当者を置かないといけないことになってるので、その人に相談するか、もしくは障がい者就業・生活支援センターに連絡してジョブコーチを派遣することができます。職場にとってもせっかく雇った人が職場定着せずに辞められるよりはマシなので、このような障がい者の就労を支援する福祉制度をフルに活用しましょう。
僕が知ってる障がい者雇用での働き方のコツはこんなもんである。新しく知り得た情報などがあればブログでもまたアップデートしていく。障がい者雇用で働くというのはまぁ、基本的にキツいものであるという自覚はあったほうがいい。でも慣れてくると楽になるし、そうすると人生の幅が広がる。
追記2024/09/02:
障害者雇用に関する詳しい情報や制度については、以下の記事も参考になります。
「障害者雇用とは? 条件やメリット、助成金について解説」
kizuki-corp.com
この記事は、就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ(KBC)」が運営するサイトのコラムです。KBCは「何度でもやり直せる社会」の実現を目指し、うつや発達障害等で離職した方々の就労支援を行っています。福祉とビジネスを融合させた新しいアプローチで、多くの方の「もう一度働きたい」という思いに応えています。
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僕の記事よりは法律関係とかの制度についての記述がしっかりとしてるし、東京近郊で就労移行支援を探してる人は是非ともリンク先も覗いてみてください。