自分も意識高い系だけど気をつけないとな。
なんか、意識高い系でも駄目なのと大丈夫なのは何なのか気になった。自分も意識高い系ではあるが、本当に駄目な意識高い系を目の当たりにすると、あれらを他山の石として自分と相対化しておかないと人生棒に振って終わりかけてるクラスもいるので気を付けよう。
自分も大概、行動の傾向としては意識高い系なのである。時間を増やしたいからと朝活やってたりだとか、健康にいいからと筋トレをやってたりだとか、毎日ブログを書いたりするのも行動の様式としては意識高い系とまったく似たり寄ったりな事をしているであろう。しかしまぁ、僕は出身地としては2chの匿名文化圏だったりするので、あの辺りのゲスな文化も分かりはするんだけど、なんか僕は本質的にはああいう意識低い系?の行動をしていると心が疲れてくると分かってからは付き合いは最低限にするように気を付けるようにしたのである。どっちかというと、あんま気に食わないんだけど、僕自身はこういう意識高い系のムーブをしている方が生きやすいからこういう行動をしているのであり、考え方のパターン的にはそっち寄りなのであろう。
新卒の頃とかは、まさしくこの手の意識高い系ムーブにはまり込んでおり、mixiで起業家とか若手社長の集いみたいなグループに入って、毎日意識高い日記を綴ってたのである。この頃は自己啓発本をひたすら読み漁っており、週に何冊もその手のお役立ち本ばかりを読みまくって役に立ちそうなことはシェアするといって社内wiki(自分で勝手に立てた)に書き込みまくった。その頃の社長に対して経営のやり方が違うと新卒なのに口を出し、社長に説教をしていたのはほろ苦いけど良い思い出……ではないな、こういう行動ばかりしてたから正社員で入った会社に居づらくなったし、その後はしばらく理想の職場を求めて非正規でジョブホッパーしてたしな。就職氷河期にそんな事をしたので、後の人生に割合影を落としてる。良かったことといえば、ゲームが作りたかったから始めたプログラミングだったけど、仕事がなくてwebプログラマを始めて、それはこれからの社会で結構需要があったので10年ぐらいに渡って食える職業だったという事だ。
まー、でも、アラサーに入った頃には自分には何もないなと気が付いて、行動を改め始めたのですけどね。なんか、こういう意識高い系の行動は、若者の一種の通過儀礼みたいな所があるよね。今の会社でも、新卒君は意識高い系で周りに自分が知ってる知識をシェアしようとしたりだとかするのだけど、自分が一番技術をしっているという風な若気の至りみたいなものがあって微笑ましく見ている。20代の若者ぐらいならばそういう意識高い状態には多かれ少なかれはまり込むケースがあるんでしょうね。むしろ、そういう高のぼりをしているもんだから、いろいろと知識を学ぼうとモチベーションがあったりだとか行動したりだとかする。でもある程度年齢が行ってからは、実績をベースにして行動するように切り替えないといつまで経っても口先ばかりのビックマウスになってしまう。
30代ぐらいから後は、新卒みたいな感じで勢いばっかりで行動はできない。ある程度、社会経験を積んだ後だと、実績が伴ってないはったりというのは遅かれ早かれ見抜かれて低評価につながる。なので、自分が今まで何をやって来たのかというキャリアの棚卸作業はたまに必要になってくるね。ある程度、キャリアが長くなってくるとこの仕事だったらまちがいなく実績が残せるという風な一芸はもってないと、使えない大したことのない奴みたいなレッテルも張られたりする。まぁ、何と言いますか、年齢がある程度高くなってきたら、実績ベースの行動パターンに変えるべきであるでしょうね。
意識高い系だった頃の自分に読ませてやりたかったのにふろむださんの「人生は、運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっている」だ。
人生において効率よく生きようとおもうならば、意識高い事をいって周りに凄い奴と思わせるのは別にいいんだけど、自分まで自分のはったりを信じ込んではいけない。自己評価に関してはあくまでもクレバーに客観的な評価に近づけておかないと、本当に自分に必要な課題が見えなくなる。はったりなどを上手く使う事に関しては「錯覚資産」などといって自分をよりよい環境に引き上げたりだとか、うまく利益を引き出す方法として使えるけど、自分の実力を高く見積もって敵わない相手に喧嘩を売ったりだとかすると、負けて全部パァになったりだとかするわけですよ。コツコツと努力したりだとかそういう事の必要性って、こういう自分の実力をしっかりと見定めるためだったりします。
意識高い系がかならずしも悪いという訳でもないですけど、ある程度の年齢からが積み上げた実績ベースで考えるようにする事ですね。自分で自分の事を客観視できなくなると、いざという時の人生の選択で踏み誤る事があります。人生に無駄な事はないとは思うけど、ある程度はよりよく進めるように工夫する必要はあるだろう。