セルフモニタリングの手法でさぼり癖を無くそう。
今、「知的生産の技術」(梅棹忠夫著)のオーディオブックを会社への通勤の行きかえりで聞いているんですよ。大体、あと一時間ぐらい残ってるので明日にでも読了してしまおう。読了したら、またブログで感想書きますね。
梅棹氏の「知的生産の技術」は知的生産技術のベストセラーと言われている本なんですよ。なんか、50年ぐらいは前の本なので流石に技術が古くて、取り扱われているテクニックはそのまま使えるという感じではないけど、その精神性とか考え方は普通に使える。
この本を読んでいると日記を付けるテクニックの項目があったのですね。これは使える!と思った。
梅棹氏の日記のテクニックというのは一般的に想像されるような日記の書き方ではないですね。普通、日記というと一日の終わりに日記帳を開いてその日あった出来事と気持ちをつらつらと書き記す、更級日記とか土佐日記とかあんな感じのものですけど、梅棹氏がいうにはそれは知的生産のための日記の付け方ではない。研究者がフィールドワークをするときには調査記録を何かあるごとに記すんですけど、こんな感じで何かあるごとにその事実と結果だけを後から俯瞰できるように作業ログを残すのが梅棹氏の日記です。
この方法は僕の仕事中の業務記録のやり方と一緒ですね。僕はこの方法は「changelog形式」と呼んでます。使うのはEvernoteですけど、別にテキストファイルがあればできるやり方です。仕事中に何かやり終わったとかメモしたいときは打刻してメモを記述するだけのやり方です。ファイルのタイトルにはその日の日付を付けておきます。打刻のやり方は僕はCliborってクリップボード拡張ソフトのマクロを使ってますね。
このchangelog形式でログを取りながら仕事をしていると割り込み作業とかに対処しやすいんですよ。何かあればすぐさま打刻して記録するだけなので、割り込みから戻ってきたらすぐに作業に戻れます。ツールはいろいろと変わってきてますけど、この形式のメモの取り方は昔からずっと続けているのですよ。
なんで、このchangelog形式のメモの取り方を日記だという発想は今までなかった。考えてみりゃ、別に寝る前にいちいち日記帳なりアプリなりを開いて苦労しながら書き綴る必要はないですわな。一日中、何かあったらiPhoneでEvernoteを開いてあったことをchangelogに記述すれば、普通にあとから振り返りで使える日記になりますね。twitterの代わりにevernoteに今何してるを書き込めばいいだけです。
このchangelogでプライベートも仕事も関係なく作業ログ兼日記を付けようかなと思います。というか、作業ログをしっかりと付けないと僕はさぼり癖が酷いんですよ。blocksiteを使ったりポモドーロテクニックを使ったりしてますけど、それでもEvernoteの中に保存してる自分のブログの記事を読みふけったりして一日3時間も働けてないんです。なので、セルフモニタリングの手法を用いて無駄な癖をなくしてしまおうと思ったんです。
セルフモニタリングという方法は認知行動療法の一つのやり方で、増やしたかったり減らしたかったりする習慣をするたびに記録を付けるんです。こうすることで自分がどれぐらいその行動をしているか客観的に把握することができて習慣の定着・消去ができます。
これで仕事の記録にせよさぼった事の記録にせよ全て書いておこうと思います。仕事をさぼったならばchangelogに何をしてさぼったのか記録をして振り返れる様にしようということです。こうでもしないと強固なさぼり癖を減らすことができませんから。僕はここ最近、断捨離で日常生活でやるべきことは「ブログ」「仕事」「小説執筆」だけと限定してしまったのです。仕事時間は仕事をやることに全集中。こうやって効率を上げる習慣を身に着けておかないと生活全体のパフォーマンスも上がりません。
僕は何かを成し遂げるために努力するのは好きですけど、効率の悪い方法で結果を出せずに悩むのは嫌いです。結局、人間ってのは習慣の動物で、すべての行動は自由意志であるように見せかけて全部環境やら遺伝やら生得的な条件に縛られて自動的に行ってるだけなんですよ。人生の中で何かを成し遂げたいと思うのなら、根性よりも、やりたい習慣が続く仕組みづくりがすべてです。例えばブログならば、毎日決まった時間に決まった場所でかならずエディターを立ち上げて1時間は書くとか決めておくと、習慣になって何も考えずに毎日更新できるようになりますよ。
さぼり癖に関してもchangelogによるセルフモニタリングのテクニックで克服してやろうと思います。コロナ禍のこのご時世、サボリーマンはロスカットされてしまう可能性もマシマシですもん。どうせなら仕事でも結果が出せた方が気持ちいいし、給料アップやスキルアップで転職での年収増にもつながりますもん。僕は仕事場では真面目に仕事がやりたいのである。